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歴史の隙間に埋もれた漂泊の芸能者たちの実像を追いかけています
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旅芸人という存在が、胸に引っかかるきっかけの一つになった写真。
約10年前、ある仕事の資料として見た、幕末~明治の写真を集めた本の中の一枚でした。
1912年(明治45年/大正元年)に撮影され、ナショナルジオグラフィック誌に掲載された写真であると、最近知りました


菊咲く庭で歌う瞽女b


三味線を弾きながらシャウトする姿がかっこいい。歌声が聞こえてきそうです。
杖を持っていることから盲目の女性芸能者、つまり瞽女(ごぜ)であることがわかります。

はじめてこの写真を見たとき、瞽女さんのことは知りませんでした。それでも昔の日本で、目の不自由な人の多くが芸能を生業としてたという知識は、浅いながらも持っていました。
そして彼女ら彼らの日本文化への貢献度は高いはずなのに、なぜあまり取り上げられないのだろうという、何かモヤモヤした感覚が胸に芽生えたことを記憶しています。

この写真の撮影者はエリザ・ルアマー・シドモア(Eliza Ruhamah Scidmore、1856ー1928)。
アメリカの新聞記者・紀行作家・写真家であり、ナショナルジオグラフィック協会初の女性理事になった人物です。1885年から1928年の間に、何度も日本を訪れた親日家で、日本を紹介する記事や著作を残しています。
(Eliza は「エライザ」や「イライザ」とも表記されます)
そしてエリザは、ワシントンD.C.に桜並木を作ることを提案した人物でもありました。日本のニュースでも毎年取り上げられる、あの有名な桜並木です。…という話を、私は最近「世界ふしぎ発見」を見て知りました。
さらにその後、エリザ・シドモアが、あの瞽女の写真を撮影していたことを知るに至りました。魅力的に感じた女性が、気になっていた写真の撮影者だったとは、なんだかうれしいことでした。
エリザは1928年スイスのジュネーブで死去しましたが、その墓は横浜外国人墓地にあり、墓碑の傍らにワシントンから里帰りした「シドモア桜」が植えられているそうです。


シドモア 日本女性と桜



◆ナショナルジオグラフィック日本版より
フラッシュバック/日本の百年一覧 菊咲く庭で歌う瞽女(ごぜ)
100年前の日本を愛し、世界に伝えた女性記者

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【2017/05/01 10:02】 | 写真・絵画
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