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歴史の隙間に埋もれた漂泊の芸能者たちの実像を追いかけています
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旅芸人の歴史とは、すなわち賤民の歴史であるといえるかもしれません。
ストレートに現代的な言い方をすれば、被差別部落を出自とする人々が、旅芸人の中で多くの割合を占めています。少なくとも昭和の初めまでは、その傾向が強いようです。
年中旅をする者もいれば、正月だけ遠くの村で祝福芸を披露する者もいました。出稼ぎ芸人ともいえるでしょう。

また、被差別民が暮らす村ばかりでなく、江戸・京都・大阪のような大都市の中に、芸人だけを集めた町もありました。お上が最下層のいかがわしい者どもを管理しやすくするため、そんな場所ができたらしいのです。
そこに住む者たちは道々であらゆる芸を披露しました。

これら賤民の芸能が、今も残る歌舞伎・人形浄瑠璃・能狂言などの「日本の伝統芸能」に影響を与えることになります。

俳優であれ歌い手・踊り手であれ、近代まで芸能民は差別されていました。
それは、生まれながら差別される立場にあった人間は、芸能で日銭を稼ぐより道がなかった…という事実の裏返しでもあるのでしょう。

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