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歴史の隙間に埋もれた漂泊の芸能者たちの実像を追いかけています
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陰陽師と漫才師。
まったく関わりなさそうに見えるこの二つが、実は細い糸で繋がっています。

今も盛んな漫才の元となった芸が、正月に家々を回り、祝福の言葉を述べて舞う門付け芸の「万歳(まんざい)」であることは、ご存知の方も多いと思います。

さらにこの万歳の源は、平安中期に存在した「千秋万歳(せんずまんざい)」であり、これをそもそも行っていたのは「声聞師(しょうもんじ)」と呼ばれる人々でした。

声聞師とは何者か? 
ざっくりまとめると、「芸能の徒」であると同時に「民間の下級陰陽師」であった存在です。
土御門家の支配下にありました。

室町時代には京都に声聞師の村があり、そこから毎年正月には御所に参上して、千秋万歳を舞ったそうです。
普段は陰陽師として、祈祷や占いを行っていました。
彼らにとって芸能は、陰陽師の仕事の一つだったともいえるのかもしれません。

また声聞師は、中世から近世にかけて盛んだった「説経(せっきょう)」という語りの芸を、古くより行った者たちでもありました。

漫才に繋がる万歳、そして説経のはじまりは、陰陽師(声聞師)が行う芸能だったのです。


主な参考資料:
 小沢昭一 『ものがたり 芸能と社会』(白水社)
 沖浦和光 『旅芸人のいた風景 遍歴・流浪・渡世』(文春新書)
 林淳 『近世陰陽道の研究』 (吉川弘文館)


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【2015/04/07 23:31】 | 旅芸人の種類・分類
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