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歴史の隙間に埋もれた漂泊の芸能者たちの実像を追いかけています
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独断と偏見で、旅芸人と繋がりがあると判断した番組を紹介します。


【タイトル】 『小澤俊夫 昔話へのご招待』

【放送局・時間】
FM福岡 (金)12:30-12:55
FM長崎 (金)19:30-19:55
FM大分 (金)20:00-20:25
FM仙台 (金)19:00-19:25


「昔話の中から 現代の子育てや生き方のヒントにもなるメッセージを伝える」というコンセプトのラジオ番組。
パーソナリティを務めるのは、国際的な昔話研究家の小澤俊夫さんです。

旅芸人の話題に触れることは少ないと思いますが、日本だけでなくヨーロッパ・アジア・オセアニアなど、世界各国の昔話について語られます。小澤さんの穏やかな話しぶりに癒されながら学べる番組です。

FM福岡、FM長崎、FM大分、FM仙台で放送中。
他県の方も、radiko.jp またはradiko.jpプレミアム(有料)で聴くことが可能です。

また、公式ホームページはポッドキャストが充実していて、2009年8月から最新の番組まで、トーク部分はまるごと、いつでも無料で聴くことができます。

ちなみに小澤俊夫さんは、指揮者・小沢征爾さんのお兄様であり、ミュージシャン・小沢健二さんのお父様でもあります。



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【2015/05/26 23:26】 | テレビ・ラジオ
|
旅芸人と関わりがあるものを中心に、読んだ本と読みたい本を紹介します。


【タイトル】 『旅芸人のいた風景―遍歴・流浪・渡世』
【著者】   沖浦 和光 (おきうら かずてる)
【出版】    文春新書


旅芸人のいた風景―遍歴・流浪・渡世 (文春新書)

中古価格
¥240から
(2015/5/21 21:15時点)




Amazonの本のカテゴリーで「旅芸人」と検索すると、真っ先に出てくる本の一つ。
軽妙な語り口で、初心者でも読みやすいです。

作者は1927年、大阪生まれ。幼い頃(1930年代)、西国街道を旅する遊行者や旅芸人の姿を見たそうです。
ドサ回りの一座やサーカス、猿まわしは、かろうじて今も活動していますが、「虚無僧」「六部」「山伏」「夷舞わし(人形遣い)」の姿を、現代日本の路上で見ることは、ほとんどありません。時代劇のなかで、たまに見かける程度でしょう。
しかし昭和の初めまで、彼らは街道筋を歩いていたといいます。
この本には、そんな失われた芸人たちの姿が、愛惜こめて描かれています。
ただのノスタルジーだけではなく、いにしえの旅芸人たちが差別や貧困の中から生まれたという側面もわかる本です。

カバーに書かれた、
《定住農耕社会からはみ出し、よるべなき漂泊の人生をおくった「道々の者」》
という言葉に、旅芸人のすべてが凝縮されているかもしれません。



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【2015/05/21 21:45】 | 書籍
|
2005年の五月満月祭の紀行文(のようなもの)、
自己満足のための備忘録とはいえ、放りっぱなしで心苦しいです。
と言いつつ、鞍馬つながりで義経と芸能そして旅芸人との関係を考察したい…と、さらに風呂敷を広げてみたり。性懲りもない人間であります。

期限については大口はたたかず、来年の五月満月祭までに終わらせることを目標にします(^_^;




【2015/05/17 19:05】 | 紀行
|
日本人の誰もが知る昔話のひとつ、『浦島太郎』について語られる時、よく言われるのが「この話の教訓は何なんだ!」です。

亀を助けた浦島太郎が、竜宮城に行くまではよかったが、ふるさとに帰るとそこは数百年経っていて家族も友人もいない。おまけに最後は一瞬のうちに白髪でよぼよぼの老人になってしまう。
玉手箱を開けるなという乙姫との約束を破ったとはいえ、あまりに理不尽です。亀助けたのに。

他にもブラックでナンセンスな昔話は案外あって、
「この話から何を読み取れというんだ!」「教訓は何なんだ!」
という訴えが聞こえることがあります。

あくまでも私見ですが……そんな疑問に対する答えは「昔話に教訓があるとは限らない!」です。

辞書によれば「教訓」とは、人として進むべき道であり、それを教えさとすことです。
昔話は基本的に子どもに語りかけるものですから、そんな「教え」が盛り込まれた話も、たくさんあったでしょう。
勤勉に働くこと、人に親切にすること、礼儀やしきたり――。
でも、そればかりじゃなかったと思うんです。ただただ子どもを面白がらせるため、あるいは大人の仕事の邪魔をしないよう気をひくため、寝かしつけるために語られた昔話も、数多くあったのではないでしょうか。

では、なぜ多くの人が昔話から教訓を読み取ろうとするのか?
そこには仏教と教科書が、大きく関係していると私は考えています。

現在、昔話として親しまれている物語には、もとは仏教説話だったものも多く含まれています。
仏教説話とは、仏教の思想や信仰が盛り込まれたお話のこと。仏の奇跡・高僧伝・因果応報の理などが描かれています。こういった物語には“教訓”が含まれるわけです。
これらはお寺でお坊さんが、“面白おかしい話”や“泣ける話”の形にして、人々にわかりやすく伝えていました。また口伝えだけでなく、『今昔物語集』『日本霊異記』『沙石集』などの書物にも、仏教説話は記されています。
そうして民間に浸透した仏教説話は、今はざっくり昔話のカテゴリーに含まれることが多いようです。

そしてもうひとつは教科書。
明治時代以降の国語の教科書には、昔話も掲載されました。教科書は当然ながら“教訓”のかたまりです。その時代の大人が子どもに求める理想が盛り込まれています。
代表的なのは『桃太郎』でしょう。『浦島太郎』も、亀がいじめられ太郎が助けるエピソードは、明治時代に付け加えられ教科書を通して広まったそうです。

このような流れで、近代になるほど、「昔話には教訓があるのが当たり前」という意識が根づいていったのではないでしょうか。庶民の娯楽だった浮世絵や歌舞伎が、今では高尚な芸術として扱われがちなこととも通じるかもしれません。

私は、昔話は娯楽の一つと捉えています。漫画やアニメに近い存在であろうと。
とどのつまり、お話なんてものは面白ければいい! と思うんです。
楽しい話も悲しい話もトラウマが残りそうな話も、ためになるかどうかは、その人次第。
教訓は置いといて、物語の世界を楽しみましょう。



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鞍馬駅から鞍馬街道へ

行き当たりばったりの旅で、本当は昼前に京都に着いて軽く観光をしてから鞍馬山に登るつもりが、京都に着いたのは午後2時~3時あたり。
すぐに鞍馬寺を目指しました。

この日の京都は時折小雨が降るような曇り空。
こりゃ、せっかくの満月は拝めないかもなと少々がっかりしながら、ガイドブックを頼りに叡山電鉄の出町柳駅にたどり着き、鞍馬行きの電車に乗りました。

車窓から見える景色は、緑がしっとり雨に濡れ、まさに深山幽谷といった風情。
この時には、月は見えなくても雰囲気だけ味わえればいいやと、開き直っていました。

電車が鞍馬に着いたのは午後4時近くだったと思います。
鞍馬駅の改札を出た瞬間、頭に浮かんだ言葉は、
「あれ、私、タイムスリップした?」
アホみたいですが本気でビビりました。
平安時代とまでは言わないが、昭和三十年頃で時が止まった村に迷い込んだ錯覚に陥ったのです。

京都駅周辺とは空気が違いました。
派手なのぼりや看板は見当たらず、祭の日だというのに人はまばら。
にぎやかな清水寺の参道などとは違う趣きです。 ふしぎなほど観光地化されていないように感じました。

駅前には数件、土産物屋がありました。落ち着いた店構えです。
おぼろげに覚えているのは木造の古い建物。焦げ茶色の外壁、格子戸。
店先に飾りか土産か、天狗の面が飾られていた記憶があります。あとピンク電話も。

当然ながら、すぐに今は平成の世だと気づき、足を進めます。
先に鞍馬街道に向かいました。鞍馬川に沿って伸びる道を花脊方面へ歩いていくと、数人の観光客とすれ違いました。

この道の様子は、司馬遼太郎さんの『街道をゆく』シリーズ内の『洛北諸道』の中で、こう描写されています。


鞍馬寺の大きな石段の下に鞍馬街道が走っている。その街道に沿って、京格子のふるめかしい民家がびっしりならび、山峡の風が吹きぬけているあたり、いかにも古街道のおもかげがのこっているが、この民家の軒下にひと群れのスタスタ坊主を配すればそのまま江戸中期の風景になる。


スタスタ坊主は願人坊主の一種らしいです。
私が見た風景は、司馬さんが見た時とものとほとんど同じだと思います。
土産物屋は少しあった気がしますが、街道沿いの家々は静かでした。
もっとじっくりこの眺めを味わいたかったのですが、時間が足りません。

明るいうちに鞍馬寺の境内も見たかったので、街道の半ばで踵を返しました。
途中、道沿いの民家から出てきたおばあさんが近所の人に、
「今日はウエサクさんだねえ」
と話しかけているのを聞きながら、鞍馬寺の入口に向かいました。



【2015/05/08 21:56】 | 紀行
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